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5月9日(土)ボタン

「赤あかと今日一番の紅牡丹」

これはボタン牡丹、ボタン科ボタン属であるボタンとシャクヤク(芍薬)の花はよく似ています。ボタンが樹木であるのに対して、シャクヤクは草本です。やや小ぶりで端麗・若々しい印象をあたえるシャクヤクに対して、ボタンには重厚で凛々しい雰囲気があります。女性の美しさを形容する言葉として「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」があります。これは、シャクヤクが長い茎の先端に花をつけるのに対して、ボタンは葉の上に座っているかのように咲くことにちなみます。花言葉は風格・富貴・恥じらいです。撮影:直方市福智山ろく花公園IMG_6004

5月8日(金)ポリジ

「夏入りて勇気わきたるポリジかな」

これはポリジ、青い星型の花が印象的なボリジ、その名はラテン語の「borra(剛毛の意味)」からと言われています。ボリジの茎葉はその名の通り、ゴワゴワした毛に覆われています。一方可愛らしい花のほうは、その昔聖母マリアの青い衣を描く際に使われたことから「マドンナ・ブルー」とも呼ばれています。ポリジは副腎に働きかける作用があり、民間薬として強壮、強心、血液浄化などに用いられていました。古代ギリシャ時代には、憂鬱な気持ちを吹き飛ばし勇気を与えてくれる薬として、兵士達の出陣前にはボリジを浮かべたワインを飲んでいたとか。ボリジは勇気のシンボルだったようです。花言葉は勇気。撮影:直方市福智山ろく花公園IMG_6202

5月7日(木)ニセアカシア

「雨止みて紅きアカシア青春歌」

これはニセアカシア、別名を針槐(ハリエンジュ)ともいう。 材は腐りにくく、枕木や木釘、木炭、船材などに利用されてきた。 当初はアカシアの名で流通していたが、ネムノキ科アカシア属の樹木も輸入されるようになり、これと区別するために贋アカシア(ニセアカシア)と呼ぶようになった。 このような経緯から、「アカシヤの雨がやむとき」を始めとして多くの歌に詠まれるアカシアは贋アカシアをさしており、俳句の季語も同様である。 花は天ぷらにも利用されているという。 また、新芽はお浸しやゴマ和えにして食べる。花言葉は秘密の恋。撮影:直方市福智山ろく花公園IMG_6146

5月6日(水)オオデマリ

「白き花足が釘付け夏立ちぬ」

これはオオデマリ大手毬、スイカズラ科の落葉低木。日本に自生するヤブデマリを母種とする園芸品種です。5月ころ緑色ががった白い花を咲かせます。その花がたくさん集まり手毬のような丸い形になります。 その直径は10cmくらい、大きいものでは20cmにもなります。ひとつひとつの花はオシベ、メシベが退化した装飾花で、実をつけることはありません。ちなみに元になったヤブデマリの花は、 ガクアジサイのように、周辺が飾り花で中央には両性花があって結実します。花言葉は私は誓います。撮影:直方市福智山ろく花公園IMG_5982

5月5日(火)アザミ

「朝刊は子声子語なりこどもの日」

これはアザミ、花を折ろうとするとトゲが刺さって驚くことから、「驚きあきれる」を意味する古語「あざむ」が語源になったともいわれます。1263年にノルウェー軍がスコットランドに侵攻したときのこと。夜襲のため、足音を立てないよう裸足になっていたノルウェー兵が、暗闇でアザミのトゲを踏みつけ、思わず叫び声をあげてしまい、その声を聞いたスコットランド軍が敵を追い払ったといわれます。それ以来、アザミはスコットランドの標章と国花になったといわれます。花言葉は独立・厳格です。撮影:直方市頓野IMG_6140

5月4日(月)クレマチス

「日の光求め胸張るクレマチス」

これはクレマチス、ギリシア語の「klema(つる)」に由来します。花が大きく観賞価値の高い品種の総称になります。日本ではテッセン(鉄線)やカザグルマ(風車)の名前でおなじみですが、クレマチス全般を指す和名ではありません。中国原産のテッセンは花びらのように変化した萼(がく)が通常6枚、日本原産のカザグルマ(風車)は通常8枚になります。なお、英語では「旅人の楽しみ(Traveller’s joy)」、イタリア語では「ごま塩ひげ」、フランス語では「乞食草」といった呼び名もあります。花言葉は精神的な美しさ・旅人の喜び。撮影:直方市福智山ろく花公園IMG_6161

5月3日(日)ギンリョウソウ

「探せども探せども無し銀竜草」

これはギンリョウソウ銀竜草、複数の花茎をまとまって地上に出し、20cmほどの高さになります。 花茎の先端に一輪の円筒形の花を、横向きからややうつむき加減で咲かせます。花全体にわたって透明感のある白色で、ちょっと幻想的な花姿で、見ようによっては異様な感じです。この花は葉緑体を持たず、 光合成をする能力がありません。落ち葉の積もった森に根をはり、根に有機物を分解する菌類が共生して、栄養分をこの菌類を経由して得ることにより 生活しているのです。全体の姿を龍に見立て、色が白銀色であることが名前の由来です。花言葉はそっと見守る。撮影:直方市福智山ろく花公園IMG_6038

5月2日(土)ケシ

「黄緑に赤き誘惑芥子の花」

これはケシ芥子、ヨーロッパでは昔、この花を煎じてうがい薬にしたり、また砂糖を加えてシロップを作り咳薬にしたと言われます。ケシはインドの国花とか。なお、第1次世界大戦に倒れた兵士の冥福を祈るために、毎年11月11日(平和条約調印の日)にイギリスではケシの花を無名兵士の墓碑に捧げる地方があります。また、この花をこの日には胸につけて歩く習慣を残している地方もあります。 花言葉は慰め・感謝・思いやりです。撮影:直方市福智山ろく花公園IMG_5969

5月1日(金)ナンジャモンジャ

「もじゃもじゃのナンジャモンジャの花なんじゃ」

これはナンジャモンジャ/ヒトツバタゴ、その地方には珍しい樹種や巨木をさす呼称で、一つ葉たご(ヒトツバタゴ)に限定されるものではないのだが、本種をこの名で呼ぶことが多い。 徳川光圀(みつくに)が時の将軍に「あの木は何という木か」とたずねられ、その返事に窮してとっさに「なんじゃもんじゃ!」であると答えたと言われています。4つに深く裂けた花びらは細く、白糸を束ねたようです。 満開時には、全体に雪が降り積もったように見える。花言葉は清廉です。撮影:直方市福智山ろく花公園IMG_5947

4月30日(木)キンラン

「春苑や希少金蘭柵の外」

これはキンラン金蘭、茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、3輪から10輪くらいの花をつける。 花径は2センチくらいで、花の色は鮮やかな黄色である。 花は平らには開かず上向きに半開し、下から上へと咲き上る。 唇弁は上の唇と下の唇とに分かれる。 上唇には赤い斑が入り、縦長の筋がある。 下唇は浅い円錐状の距になっている。環境省のレッドリスト(2007)では、絶滅危惧II類に登録されている。花言葉は眠れる才能です。撮影:直方市福智山ろく花公園IMG_6041

4月29日(水)シラン

「時戻しノーをイエスに紫蘭かな」

これはシラン紫蘭、日当たりのいい草地、湿原などに自生しています。大変強健な花で、群生して生えている様子は 美しく見るものを感動させます。茎の先端にラン科の花らしい特徴のある赤紫色の花をつけます。先のとがった細長い葉が4~5枚、根元の方で 鞘状に茎を抱きこんでいます。シランの偽球茎は白及(びゃっきゅう)という名の生薬として利用されています。胃カタルや胃潰瘍の止血には、乾燥品を煎じて 飲用します。乾燥品の粉末を油や水で練って塗ると、止血、あかぎれ、ひびに薬効があるとされています。花言葉はあなたを忘れないです。撮影:直方市福智山ろく花公園IMG_5988

4月28日(火)ハナミズキ

「朝曇り昼は晴れるか花水木」

これはハナミズキ花水木、約100年前、平和の使者として当時の東京市長、尾崎行雄氏がワシントンに桜を送り、その返礼としてハナミズキは、日本にやってきました。つまり、ハナミズキは日米親善のかけわたしであり、日本ではハナミズキが、アメリカでは桜が人々を和ませているのです。また、ハナミズキと言えば、一青窈さんの「ハナミズキ」を思い浮かべる人も多いと思います。「君と好きな人が百年続きますように・・」実はこの歌、アメリカの9.11の事件後、平和を訴えたくて作られた曲だそうです。花言葉は、私の思いを受けて下さい・華やかな恋です。撮影:直方市福智山ろく花公園IMG_5962

4月27日(月)ヒメウツギ

「春の朝陽光輝き顔柔和」

これはヒメウツギ姫空木、初夏を飾る花として古くから親しまれています。ヒメウツギは全体に小柄でウツギよりもほっそりしているのでヒメウツギ(姫空木、姫卯木)といわれ、このヒメウツギやマルバウツギ、バイカウツギなどを総称してウツギといいます。ウツギは各地の山野に自生し、材は極めて固いので木釘や楊枝などに使用され、枝葉の煎汁は黄疸に効くといわれます。昔はこのウツギの花が咲く頃を合図に田植えの準備をし、雨が多くこの花が少ない年は凶作、ウツギの花が多い年は豊作だと占っていたそうです。花言葉は秘密・秘められた恋・夏の訪れです。撮影:直方市福智山ろく花公園IMG_5801

4月26日(日)ラナンキュラス

「風光り山光り光る朝」

これはラナンキュラス、原種が湿地を好み、葉の形がカエルの足に似ていることからラテン語の「rana (カエル)」 を語源として名づけれられたといいます。豊富な色と幾重にも重なりあったボリュームのある花を咲かせますが、原種は5弁の黄色い花で、こんもりと金色に輝くその姿からバターカップ(Buttercup)という英語の別名もあります。花言葉は、とても魅力的・晴れやかな魅力・光輝を放つです。撮影:直方市福智山ろく花公園IMG_5793

4月25日(土)バラ

「君贈る薔薇を買いたし何本を」

これはバラ薔薇、バラの花束を贈る時、本数が少ないと物淋しいだろうと多い方がいいと思われがちです。でも実は贈る本数によっても花言葉の意味が違います。1本:一目ぼれ、2本:この世界は二人だけ、3本:愛しています・告白、6本:あなたに夢中、7本:ひそかな愛、11本:最愛、15本:永遠の友情、99本:永遠の愛・ずっと好きだった、108本:結婚して下さい、999本:何度生まれ変わってもあなたを愛する。撮影:北九州市小倉北区IMG_5928

4月24日(金)ツツジ

「立ち止まり立ち止まりする赤躑躅」

これはツツジ躑躅、【 躑 】音読み はテキ、訓読みはたちもとおる。【 躅 】音読みは チャク、訓読みはたちもとおる。語義は行きなやむ。行きつ戻りつする。足もとがふらつく。二三歩行っては止まること、進まないことの意味です。花言葉は愛の喜び・情熱・初恋です。撮影:北九州市小倉北区IMG_5898

4月23日(木)ナルコユリ

「夏近し白きワイシャツ踊りたる」

これはナルコユリ鳴子百合、山地の林や山野の草地に生える多年草です。名の由来は、花のつき方が、田畑から害鳥を追い払う鳴子に似ていて、この様子を見立てて付けられました。春、土の面からナルコユリの芽は土の面から真直ぐに、力強く、顔をだします。 葉のわきから出る花柄が、枝分かれしてその先に、緑白色の長さ2cmくらいで、筒状ないし釣鐘状の花を、3~5個つけます。先の方は色が緑色を帯び、そして葉の下に、淡緑色の花が並んで、垂れ下がります。花言葉は元気を出して・心の痛みを判る人です。撮影:北九州市小倉北区IMG_5902

4月22日(水)ハナニラ

「花韮や美しき人振り向きぬ」

これはハナニラ花韮、和名は、花が美しく、葉と球根にニラのような匂いがあるためハナニラとつけられました。ただ食用のニラとは別の植物です。今までに何度か種名や科名が繰り返されていますが、園芸上の属名の「ブロディア」、または「イフェイオン」と呼ばれています。早春に細い茎を伸ばして愛らしい星形の花を無数に咲かせます。派手ではありませんが草丈の割には花が大きいので見栄があり、花弁の先端は尖っています。花言葉は愛しい人・耐える愛です。撮影:北九州市白野江植物公園IMG_5593

4月21日(火)シバザクラ

「芝桜ゆったりと日は昇る」

これはシバザクラ芝桜、名は茎葉が芝生のように地を這い、ピンクや白の美しい花が一面に地面を覆うのでシバザクラ(芝桜)と名づけられました。茎はかたく丈夫で、茎が地面につくと節から根を出して新しい株を作り、桜に似た小さな花が広がり、まるで広大なピンクのじゅうたんを敷き詰めたかのような光景になります。花言葉は合意・一致・忍耐・燃える恋です。撮影:直方市福智山ろく花公園IMG_5785

4月20日(月)サボテン

「解熱して震え治まる穀雨かな」

これはサボテン、16世紀後半にサボテンを持ち込んだ南蛮人(ポルトガル人・スペイン人)がウチワサボテンの樹液をシャボン(石けん)として利用していたため、「石鹸体(さぼんてい)」と呼ばれるようになったといわれます。英語名のカクタス(Cactus)は、ギリシア語でトゲのある植物を意味する「カクトス」に由来します。花言葉は、燃える心・偉大・暖かい心・枯れない愛です。撮影:下関市園芸センターIMG_4858