これはヘチマ糸瓜の花、本来の名前は果実から繊維が得られることからついた糸瓜(いとうり)で、これが後に「とうり」と訛った。「と」は『いろは歌』で「へ」と「ち」の間にあることから「へち間」の意で「へちま」と呼ばれるようになった。繊維が未発達の若い果実には独特の風味があり、固い皮を剥いて加熱すると甘味のある液が出る。汁物や煮物などに用いるほか、台湾では小籠包の具としても使用する。熟した実の網目状の繊維はたわしや浴用スポンジとされる。 茎からはヘチマ水をとる。花言葉は悠々自適です。撮影:北九州市白野江植物公園