これはミソハギ禊萩、属名の『Lythrum「リトルム」』は、ギリシャ語の「lythron(血)」という意で、血のような花色からといわれます。和名は水に浸したこの花の花穂でものを清めたとされ、仏さまに供える禊ぎの花なので「ミソハギ(禊萩)」、または溝など水辺に生える花から「ミゾハギ(溝萩)」ともいわれます。また催事などに用いられることが多いため、その関係の呼名が豊富で、旧歴のお盆のころ開花し、『盂蘭盆会「うらぼんえ」』に、墓前に供える花なので「ボンバナ(盆花)」、精霊祭りに欠かせない花から「ショウリョウバナ(精霊花)」、あるいは「ミズカケグサ(水掛草)」などがあります。花言葉は切ないほどの愛。撮影:福智山ろく花公園