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11月15日(日)マンリョウ

「今日も雨昨日も雨の実万両」

これはマンリョウ万両、センリョウとよく似ていますが、センリョウは枝の先端に実がつき、マンリョウは葉の下側に稲穂が垂れるようにつきます。果実は晩秋に赤く熟しますが、この赤い実は翌年の初夏まで落ちずに付いているので観賞期間が長く、また濃緑葉との対比が美しいのも魅力のひとつです。商売繁盛の縁起木として人気があり、お正月の床飾りになどに用いられてきました。属名の「アルディシア(Ardisia)」は、ラテン語の「ardis(槍先)」という意味で、雄しべの葯の形からといわれます。和名のマンリョウは、センリョウより実が美しく勝るものとして「マンリョウ(万両)」と名づけられました。花言葉は、徳のある人・寿ぎ・慶祝です。IMG_8397

11月14日(土)フユザクラ

「冬桜壱岐で一献嗚呼美味し」

これはフユザクラ冬桜、晩秋から冬に、葉の落ちた枝先に白や淡いピンク色の5弁の花が数輪ずつ咲き、春は葉を出すとともに花が咲きます。フユザクラはヤマザクラとマメザクラとの交雑種と考えられていて、葉が小形であることから、別名でコバザクラ(小葉桜)とも呼ばれています。花言葉「冷静」は、春の華やかなサクラに比べて、冬枯れの景色の中でひっそりと清楚に咲く中輪の一重の花の印象からつけられたのだそうです。撮影:長崎県壱岐市壱岐の蔵酒造IMG_9906

11月13日(金)ウインターコスモス

「小春日や土手で故郷ハーモニカ」

これはウインターコスモス、多くは黄花ですが、ほかに、クリーム色や白色の舌状花にピンクが入ったものや葉に斑の入る株など、観賞価値の高い美しい個体も多くあります。また花弁の先端に白色が入るもの、あるいは3~4個に分かれている品種もあります。とても丈夫で育てやすく、可憐な花姿は切り花や花壇、鉢植え、コンテナなどに利用されます。草丈は80~100cm。開花期は10~12月で鉢の市販期は10~11月頃です。属名の「ビデンス(Bidens)」は、ラテン語の「bis(2)」と「dens(歯)」という意で、この実に2本の歯のようなトゲ状の突起があることに因みます。和名はセンダンに似た葉の形から「キクザキセンダングサ(菊咲栴檀草)」です。コスモスに似た花姿からウインターコスモスと呼ばれていますが、和製英語の造語だとされます。英名は「Bur marigold(バーマリーゴールド)」です。IMG_1632

11月11日(水)ノコンギク

「名優の歌語りたる初時雨」

これはノコンギク野紺菊、属名の Aster はギリシャ語の「aster(星)」からきている。頭花が放射状をなすことから名づけられた。種小名の ageratoides は「アゲラタムに似た」という意味である。変種名の ovatus は「卵円形の」という意味である。その他 和名の由来は、野にある紺色の菊というところからきている。園芸品種の紺菊(コンギク)の原種でもある。古い時代に舌状花の青紫色が濃いものを選抜して栽培し、根分けで植え継いだものと思われる。近縁種の嫁菜(ヨメナ)や関東嫁菜(カントウヨメナ)と比べると、野紺菊(ノコンギク)のほうが花が固まってつき、葉がざらついている。花言葉は忘れられない想い・長寿と幸福です。撮影:長崎県壱岐市左京鼻IMG_1675

11月10日(火)マユミ

「微笑みてしっかりしろと檀の実」

これはマユミ檀の実、属名の「ユオニマス(Euonymus)」はギリシャ語の「eu(良い)」と「 onoma(名)」が語源で、良い評判という意です。和名はこの植物の樹質が硬くて柔軟性があるため、昔は弓作りの材料に用いられたことから「マユミ(真弓)」とされ、「ユミギ」とも呼ばれていたそうです。また古くはマユミの樹皮で和紙を加工したものを「ダンシ(檀紙)」と呼んでいたことから漢字では「檀(マユミ)」とも表します。別名は「ヤマニシキギ(山錦木)」、または「カワクマツヅラ(川隈葛)」、「オトコマユミ」、「カワラマユミ」です。英名は「Spindle tree(スピンドル ツリー)」です。花言葉は真心・あなたの魅力を心に刻むです。撮影:福岡県京都郡みやこ町犀川IMG_9803

11月9日(月)ダイモンジソウ

「大文字草焼きイカも買う朝市か」

これはダイモンジソウ大文字草、属名の「サキシフラガ(Saxifraga)」は、ラテン語の『saxum 「サクスム(石)」と『frango 「フランゴ(割る)」』という意味で、岩の割れ目に自生していることや、大きな岩をゆっくり砕いてしまう印象から、または結石を溶かす薬草であるから、などの諸説があります。和名は5枚ある花弁が開くと人が手を広げたような「大」の字に見えることから、「ダイモンジソウ(大文字草)」と付けられました。別名の「イワブキ(岩蕗)」や「ニワブキ(庭蕗)」なども葉がフキに似ていることにちなみます。花言葉は、自由・好意・情熱です。撮影:長崎県壱岐市勝本朝市IMG_9989

11月8日(日)クラリンドウ

「束縛の菅取り外す冬に入る」

これはクラリンドウ、グレープバニラ(grape vanila)、ブライダルベール(bridals veil)などの英名があるという。学名のクレロデンドロン・ウオリキーでも流通している。ただし、種小名の片仮名表記は「ワリッキイ」や「ワリチィ」などまちまちである。属名の Clerodendrum はギリシャ語の「cleros(運命)+dendron(樹木)」に由来する。スリランカにあった同属の2種を「幸運の木」「不運の木」と呼んだことからきている。種小名の wallichii はインド植物の研究者「ウォリッチ(Wallich)さんの」という意味である。花言葉は大きな希望です。撮影:長崎県壱岐市勝本朝市まつりIMG_9993