6月11日(木)テイカカズラ

「生きていて定家葛や抱きしめる」

これはテイカカズラ定家葛、歌人、藤原定家は、才色兼備の女流歌人である式子内親王に恋心をもったが、後白河帝の第三皇女とあっては、とても手の出しようがない。清らかな処女として内親王は加茂の斎宮になり、やがて出家して死んでしまった。それから40年ののち、79歳で定家はこの世を去ったが、彼の塚からは不思議な草が生え出し、それほど遠くない式子内親王の墓に向かって細いカズラを伸ばし、墓に達すると葉を茂らせて、塚を覆い尽くしたという。世の人たちは、「定家の執念が残っていて、今やっと思い人を抱きしめることができたのだろう」と噂し、この草を「定家葛」と呼ぶようになった。花言葉は優美な女性。撮影:直方市福智山ろく花公園IMG_6678

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