これはフデリンドウ筆竜胆、リンドウ科の2年草。1年目はある程度成長した状態で越冬し、翌年花を咲かせ種子を作ります。乾いた日当たりにいい草原や山地を好んで生える花です。リンドウといえば一般には秋の花ですが、こちらは春に咲くリンドウです。4~5月ころ、5~10cmの花茎の先に漏斗状の青紫色の花をひとつから数輪咲かせます。他の植物の芽吹きにさきがけて花をつけ、それらが成長する ころには種子を周囲に飛ばして、子孫を残す作戦をとっています。フドリンドウもハルリンドウも花そのものはよく似ていて、花だけでは見分けるのが困難です。両者の大きな差はハルリンドウには根生葉があるのにフデリンドウにはないことです。花言葉は本当の愛・正義・誠実です。撮影:直方市福智山ろく花公園